心理相談室「ちゃのま」の杉田です。
「カウンセリング」と聞いて、みなさんはどんなイメージを思い浮かべるでしょうか? 優しく話を聞いて癒やしてくれる場所でしょうか。それとも、元気になるための劇的なアドバイスをもらう場所でしょうか。
そうしたカウンセリングもありますが、ちゃのまでおこなうカウンセリングは、もっと「地味」です。とにかく地味です。
しかし、その地味なプロセスをコツコツ重ねることこそが、お悩みの根本的な解決へのいちばんの近道になると考えています。
今回は、当相談室がどのようにカウンセリングを進めていくのか、その具体的な流れをご紹介します。
初回面接:いまの悩みとこれまでの歩みを聞く
最初の面接では、まず「いちばん困っていること(主訴)」を丁寧にお聞きします。
あわせてこれまでの生活歴や状況をお伺いし、お互いに状況を整理した上で、「今後どのようにカウンセリングを進めていくか」のおおよその見通しや期間をお伝えします。
2回目以降:「お悩み」を細かく分解していく
2回目以降は、お悩みの背景をより具体的にしていきます。
例えば、「心配性でつらい」というお悩みがあるとします。 ひとくちに心配性と言っても、実は「あらゆる場面で心配になっている」という方はほとんどいません。
- どんな状況で不安が強くなるのか(逆に、心配にならないのはどんな時か)
- その中で、日常に支障が出ているのはどの場面か
- それに対し、これまではどのように対処してきたか
このように条件や状況を整理して「心配性」を細分化し、どこから具体的に取り組んでいくかを一緒に決めていきます。
新しい「考え方」と「行動」を試し、検証する
カウンセリングでは、相談される方の「考え方」や「対処(行動)」の選択肢(レパートリー)を増やしていくことを目指します。
私から「こう考えたほうがいいですよ」と意見を押し付けることはありません。かといって「ご自身で考えてみてください」と丸投げにすることもありません。
- 自分のパターンを知る: 段取りを踏みながら、ご自身の考えや行動の癖(悪循環)に気づく
- 新しい選択肢をつくる: 対話し合いながら、試してみたい「新しい考えや行動」を考案する
- 試して検証する: 日常で実際に試し、効果があったかどうかを次回の面接で一緒に確認する
このコツコツとした検証作業をひたすら繰り返していきます。
目指すのは「自分自身で対処できるようになること」
派手な魔法のような変化はありません。 しかし、この地味な作業を繰り返していくと、カウンセリングが終わった後や、将来また別の悩みに直面したときにも、「自分で自分の悩みに気づき、対処できる力(セルフセラピスト)」が身につきます。
今回は「心配性」を例に挙げましたが、このアプローチ(認知行動療法)は幅広い心のお悩みに応用が可能です。
オンラインでのカウンセリングについて気になる点やご質問がありましたら、どうぞ遠慮なくお問い合わせくださいね。